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本君が代はダサいから歌わない!-鄙ぶりの歌・茨木のり子


「鄙ぶりの唄」
      茨木のり子
なぜ国歌など
ものものしくうたう必要がありましょう
おおかたは侵略の血でよごれ
腹黒の過去を隠しもちながら
口を拭って起立して
直立不動でうたわなければならないか
聞かなければならないか
   私は立たない 坐っています

演奏なくてはさみしい時は
民謡こそがふさわしい
さくらさくら
草競馬
アビニョンの橋で
ヴォルガの舟歌
アリラン峠
ブンガワンソロ
それぞれの山や河が薫りたち
野に風は渡ってゆくでしょう
それならいっしょにハモります
    ちょいと出ました三角野郎が
八木節もいいな
やけのやんぱち 鄙ぶりの唄
われらのリズムにぴったしで

    茨木のりこ集 言の葉3 56〜58pp
・・・・・・
 茨木のり子は亡母(1926〜1998)と同年生まれ。茨木さんは母よりも長く、2006年まで長生きした。
 母は戦後も「皇国少女」のまま、天皇制になんの疑問も抱かず、ましてや昭和天皇の戦争責任に言及することなど論外であった。その意思たるやはなはだ強固であり、「戦後民主主義者」の息子の、「アンタはそんなんでエエんかあ!!」というツッコミにもめげず、変わらなかった。
 茨木さんの戦後は、それと真逆であり、まずは日本の「戦前」の検証から始めようとした。検証のためにはけっこう長い時間がいる。
「だから長生きするんだ/ルオー爺さんのように/ね(「わたしがいちばんきれいだった時」)。
 と、彼女はこの有名な詩で書いている。
そして、以下の詩である。これも大好きな詩だ。
・・・・・・
「球を蹴る人」
     ―N・Hに―
(.....)
「君が代はダサいから歌わない
 試合の前に歌うと戦意が削がれる」
<ダサい>がこれほどきっかりと嵌った例を他に知らない
やたら国歌の流れるワールドカップで
私もずいぶん耳を澄ましたけれど
どの国も似たりよったりで
まっことダサかったねえ
日々に強くなりまさる
世界の民族主義の過剰
彼はそれをも衝(つ)いていた

球を蹴る人は
静かに 的確に
言葉を蹴る人でもあった

             言の葉3 106〜108pp
・・・・・
 サッカー(というよりも、そこに付随するさまざまな意味作用が)が嫌いだった私も、日本のひとりのサッカー選手の気概に打たれた瞬間でもあった。
 どんな国家も起源を私に言わ
…次(1/2p)



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投稿者 salut-boxの空間
カテゴリー 本書籍

16.8.26更新


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