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ウナギノマツカ

鰻の「まつ嘉」

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「白焼き」の置いていない鰻屋には行かない。
あっても不味ければ行かない。
けれども、此処には「白焼き」がない。

それでも時折食べに行く。
何故なら「漬物」が美味いからである。

鰻屋の生命は「漬物」なので、
自分の処で糠漬けしていないとボクは怒る。
卓袱台を引っくり返してサッサと店を出る。
少なくとも東京にいる頃はそうだった。

「肝焼き」も好きなのだが、此処にはない。
「う巻き」なんてのもいいけれど、此処にはない。
酒肴になりそうなのは「茸おろし」だけである。

*  *  *

平日であれば十一時半の開店に行っても大丈夫だが、
週末・祝祭日だと間に合わないかも知れない。

売切れ御免の店なので、その日の鰻が終われば閉店である。
故に、ボクはいつも平日の十一時に店に行く。

路地の右手にある引き戸を開けると下駄箱である。
昔ながらの下足札が付いた黒塗りである。

一階の正面左手に帳場があり、神棚に注連縄。
帳場の奥に創業以来の金庫が控える。
現在で六代目・百二十年の鰻屋であるらしい。

鰻重を頼み、漬物と酒を先にと言う。
言わなくても鰻は待たされるから、必然そうなる。

此処の「漬物」は独りでは食べきれない。
胡瓜だけで丸二本。
それにハンナリと甘い沢庵が付き、
季節によってもう一種類が添えられる。

すなわち、これだけで熱燗が二本は消える。
うら若き麗人が前に座れば、三本がやがて四本になる。

「まつ嘉」と呼ぶのは店の前に一本の松があるからなのか、
はたまた「待たせるけど・・アンタまつか?」の意なのか。

*  *  *

いい加減に酔った頃合いを見計らって鰻が出てくる。
ボクは此処の重箱が好きなのだ。
蓋をとって傍らに置く時の音がいい。

麗人諸嬢は鰻が好きだから、すぐに食べ始める。
「うわ~ォ。オイチイッ!」なんて云ったりする。

ボクは一緒に運ばれる「肝吸い」を啜り、
具である焼いた肝を噛みしめる。

此処の鰻が美味いかどうか、
遠路はるばる食べに行く価値があるのか否か。

残念ながらボクには鰻を語る資格がない。
「白焼き」ならばチョイと五月蠅いのだが、
タレに塗された鰻は不味いものしかワカラナイ。

御飯と焼き加減とタレのバランスさえ整っていれば、
余程のことがない限り、鰻は不味くはならないからである。

因みに「鰻重」には半身の鰻が四切れ。
女性ならば三切れの「鰻弁」で十分。
お年寄りなら二切れの「鰻丼」だろうか。

お勘定は
漬物が七百円。
鰻重は三千二百円かそれくらい。
鰻弁当は二千五百円かその前後。
鰻丼はたぶんもっと安いに違いない。

酒は熱燗代を入れて四百五十円だった・・かな?
今日食べに行って値を忘れるのは呆けているからである。

畳敷きの鰻屋で酒をのんびり呑んで時が流れる。
平日の昼前からこんなことをして遊んでいるのは、
隣の席のコノ人や向こうの席のアノ人たちばかりである。

住所: 長野県松本市中央3-2-29
電話: 0263-32-0747
定休日: 木曜日
営業時間:11:30 ~ 14:00

鰻の「まつ嘉」

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涙腺子画像 投稿者:
涙腺子
  • 2009/12/02登録
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