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力餅食堂高槻町店の中華そば

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 大阪府高槻市。大阪と京都のほぼ中間で旧くは西国街道の宿場町、近年ではベッドタウンとして栄えてきた街である。アングロ大阪-ラテン大阪(東京で言うと下町-山の手の二項対立のようなものだろうか)と対比されるように大阪府北部、殊に北摂地域はコテコテの大阪イメージの薄い、むしろハイソな地域である。とはいえ阪急京都線・JR東海道線沿線の高槻・茨木界隈はその中ではほのかに下町情緒漂う庶民派ベッドタウンである。
 高槻も茨木も京阪間を併走する阪急とJRの駅に挟まれた区域がそれぞれの商業センターとして栄えている。茨木は阪急とJRの駅が1km以上離れているのと対照的に高槻は2つの駅が近接している。そのため市街地の凝縮度が高く、その繁盛ぶりも茨木のそれとは桁違いである。そういえばかつてサンケイリビングの北摂版で二つの街の商店街の賑わい対決を特集していたのだが、高槻(センター街)が茨木(阪急本通商店街)を圧倒していた。
 賑わい対決の勝者である「高槻センター街」は阪急高槻市駅から、JR高槻駅方向に伸びる商店街である(キリシタン大名で知られる高山右近の城下町は、その町並みに沿って街区が出来ているため、街を斜めに突っ切る2本の鉄道線の軸とは完全にずれている。そのため高槻センター街は、阪急とJRの2駅を結ぶ最短ルートにはなりえなかった)。阪急側からセンター街に入って50mほどの左側に「力餅食堂」がある。
 2間ほどの間口の店構えは、カレーショップと持帰り寿司店の間では少し地味である。大きな「力餅」と書かれたロゴ入りの看板はあるが、モノクロのカラーリングは賑やかな商店街で存在はかすみがちだ。ガラス張りの自動ドアの左側には店名の通りおはぎや赤飯などの餅菓子やいなり寿司など昔ながらの餅屋的な品揃えが陳列されており、時折買い物袋を提げた年配の婦人などが買い求めていく。右側にはガラスショーケースが並べられて蝋細工のメニューサンプルが所狭しと詰め込まれている。そのメニューはうどん・そば・丼物が中心だが、やはりかつては餅が看板商品だったこともあり、赤飯(300円)やおはぎなども注文することが出来るようだ。
 暖簾をくぐり自動ドアを通ると、60代前後と思われる女性店員が席に案内してくれる。とはいえ京都の町屋のように間口は狭くて奥に長い店舗。店内の見通しは利く構造である。奥の厨房前に陣取ったまま、「そちらへどうぞぉ」と手で指し示されるだけ。両側の壁に沿ってベンチが設置され、その前にテーブルが並び、通路側にもさらに椅子がある。30席から40席程度のキャパだろうか。
 5月末の土曜午後1時の店内はほぼ8割がた埋まっていた。多くは中高年の女性。一人が意外に多い。やはりもともとの発祥が甘味処なので、女性一人でも入りやすいのだろうか。対照的に子供が10代後半と思われる家族連れも2組いた。いかにもファミレスに行きそうな感じなのだが。
 そして多くの客は丼やうどんを注文していた。すでに夏の陽気の週末、ざるうどん(まれにそば)の注文が多かった。だが自分は迷わず中華そばを頼んだ。というのも書店でシティライフ(北摂限定フリーペーパー)だかMeets Regional(京阪神のタウン誌)だかの北摂グルメ本で高槻市の項目で力餅食堂が取り上げられていて、しかもなぜだかラーメン一押しだったのだ。そりゃ少々暑かろうが頼むしかないだろう。 
 お茶を持ってきた店員に「中華そば」というと、「(中華そば)だけでよろしい?」と聞かれた。「ええ」と答えて壁を見ると短冊に書かれたセットメニューの中にミニ玉子丼とのセットで830円というのがあった。一瞬しまったと思ったが、自分の体型を考えてこれでいいのだと言い聞かせた。入り口にスポーツ紙など新聞が置いてあったので読もうと手に取ったら1面を一瞥しただけで、中華そばが来た。5分もかかってないだろう。
 透き通った醤油スープにはほとんど脂は浮いていない。事前に得た情報では、スープは鶏がららしいのだが、煮干などの魚系の香りが強い。スープを口に入れるとさらに煮干ぽい風味が広がる。若干塩分が強めか。東京の中華そばにありがちな臭みのない豚骨の風味はなく、確かに鶏がらであろう。すっきりとしたスープである。語弊はあるが永福町大勝軒からラードと煮干やいりこの腸を取り除いてさっぱりと透明感ある感じに仕上げたような感じ。
 中細のストレート麺の上には炒めもやし、薄いシナチク、なると2枚、小さめだが噛み応えある厚さのチャーシュー2枚。薬味は青ねぎ。麺の食感はつるつるとして多加水であろう。かん水は使ってないのではなかろうか。ある意味うどん的な印象もある麺だ。もやしはシャキシャキ感が無くなる寸前まで火を通してあり、麺と絡んで絶妙な歯ごたえである。チャーシューは赤身を使った煮豚だが、これもさっぱりとしてスープの邪魔をしないように配慮されていると感じた。
 総合すると自分好みの味である。だが年配の女性にも受け入れられる味だろう。ある意味うどんにも通じるようなさっぱりとしていながら鶏と魚介の複雑な味わい。実はこの店のメニューの中では最も手間ひまかかっているのではなかろうか。しかしそのレベルの高さゆえにぜひほかのメニューにも挑戦してみたい。そう思わせるのだからまさに看板メニューであろう。中華そばに注目した(どこの出版社だか忘れたが)ライターはなかなかの慧眼である。

力餅食堂高槻町店の中華そば

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  • 2009/05/31更新
  • 2009/05/31登録
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